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兵庫県立加古川医療センター
(旧兵庫県立加古川病院)

〒675-8555
兵庫県加古川市神野町神野203
電話 079-497-7000(代表)
FAX 079-438-8800


学会認定教育施設

  • 日本脳神経外科学会専門医制度関連施設

当科の特徴としては、当院が中規模病院ながら救命救急センターはじめ多種の診療科(小児科、産婦人科を除く)が充実しているために他専門分野との合同の治療が高い水準で可能であり、common diseaseである脳卒中や頭部外傷以外でも、悪性脳腫瘍や機能的疾患、内分泌疾患、脊髄髄内病変など、他の診療科との連携の下、脳外科が関わるべきほぼ全領域の治療が可能であることです。実際に治療を行っている疾患、症例のバリエーションは大学病院と同様と言っても過言ではなく、また全身合併症を有する例や脳外科領域の中でも治療困難とされる例も多いですが、私たちは日々の研鑽を忘れず、co-medical含めた他スタッフと共に、最新鋭の器機を駆使して、最良の結果、患者さんの満足が提供できるように努力を続けています。


脳神経外科年間実績
  H25 H26 H27 H28
脳神経外科新規入院患者総数 215 203 206 253
脳神経外科手術総数 177 129 152 168
脳動脈瘤 22 13 15 17
 (開頭術) (20) (8) (14) (13)
 (血管内治療) (2) (5) (1) (4)
脳、脊髄腫瘍 33 24 24 31
 (開頭術) (26) (14) (18) (23)
 (経蝶形骨洞手術) (2) (2) (1) (4)
 (神経内視鏡手術) (3) (3) (1) (1)
 (脊髄腫瘍) (2) (2) (2) (1)
頭部外傷 開頭術 23 21 18 27
機能的脳神経外科手術 15 4 17 6


対象疾患

救急搬送される脳疾患

-頭部外傷-

 交通事故、転落、転倒などでの頭部の打撲によって頭蓋内に出血や挫傷をきたして、脳を強く圧迫したり、脳自体が腫れ上がって、意識状態が悪化した場合は、重症の場合は生命を救う意味での緊急開頭手術が必要です。

重症の硬膜下血腫、脳挫傷を呈するCT画像

-脳卒中-

 脳血管障害の略称であり、卒中(卒<突然>として中る)というように、通常は前兆などなく、突然発症するのが特徴です。大きく、脳梗塞(脳血管がつまる)、脳内出血(脳血管が切れる)、くも膜下出血(脳動脈のコブが破れる)の3つに分類され、半身の脱力、しびれ、言葉が出にくい、ぼーっとして反応が鈍い、今までにないような頭痛、頸部痛などの症状が、突然、たった今までとは全く違う感じで出現すれば、脳卒中の中の何れかの疾患を発症している可能性が高いと思われます。脳梗塞、脳内出血は、高血圧、糖尿病、高脂血症などの、いわゆる生活習慣病と関連が深く、日頃からの管理、自己摂生が予防に大切です。くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂が主原因であり、遺伝的要素もあるとされています。治療法はそれぞれ異なりますが、最近の、brain attack、time is brainなどという言葉が示す通り、脳卒中の治療において最も大切な要因は、発症からいかに早く治療を開始できるか、ということです。特に、脳梗塞においては、発症4.5時間以内でのt-PA(組織プラスミノゲンアクチベーター)を使用した血栓溶解治療と、カテーテルによる急性期血栓回収治療によって劇的な回復をされる患者さんが増えてきました。また、破裂動脈瘤によるくも膜下出血や高血圧性脳内出血などでは、緊急の脳外科手術が必要になる場合もあります。また若年者の場合は脳動静脈奇形(AVM)やもやもや病、脳血管解離などが原因の脳卒中が多く、特にAVMでは、血管内治療と開頭手術を組み合わせた高度な脳外科治療が必要になります。

くも膜下出血のCT画像、脳動脈瘤のCTによる血管撮影画像、脳動静脈奇形(AVM)の脳血管撮影像

 その他、急激に頭蓋内圧が上昇する病態となって患者さんの状態が悪化する、例えば、子供の水頭症の髄液シャントの手術後で、シャントチューブの閉塞によって意識が急速に悪化するなど、基本的に緊急治療の対象です。脳外科医による対応、緊急手術が必要な場合もあります。


一般脳神経外科外来を通じての脳疾患

-脳、脊髄腫瘍-

 当然ながら、脳腫瘍の患者さんでも、腫瘍の存在にて脳が強く圧迫されて脳ヘルニアをきたして意識状態が悪化したり、水頭症が進行している場合は、緊急手術の対象となります。しかし、通常は、一刻を争う緊急の治療というよりは、外来診察の時に、診断から治療の計画をご家族含めて相談の後に入院、治療の予定を立てて、という段取りが一般的です。脳腫瘍とは頭の骨(頭蓋骨)の内側に生じるできもの(腫瘍)のことで、原発性脳腫瘍(脳そのものから発生する)の頻度は人口10万人当たり年間10-12人程度、子供からお年寄りまでさまざまな年代に生じます。自覚症状としては、腫瘍が頭蓋骨の中の限られたスペースの中で大きくなることによる、頭が痛い、吐く、目がかすむ、などの頭蓋内圧亢進症状と呼ばれる症状が代表的です。腫瘍の発生した部位の働きの障害として、運動麻痺や言葉の障害、視力視野の異常、性格変化、また、ホルモンの過剰分泌の症状 (無月経・顔貌や体型の変化など)が出現することもあります。けいれん発作(ひきつけ)も脳腫瘍の初発症状として重要です。MRI、CTなどの画像検査でほぼ100%診断が可能であり、その治療は、手術による切除を基本として、ガンマナイフを含めた放射線治療や抗がん剤による薬物治療が中心となる場合もあります。一言に脳腫瘍といっても、最近は無症状で偶発的に見つかる場合もあり、すべて治療するわけではありません。良性、悪性などの腫瘍のタイプによっては、経過観察の方針が適切な場合も多く、ご本人やご家族との十分な話し合いによって治療方針が決定されます。脊髄の腫瘍は、脳腫瘍よりも、さらに稀ですが、上肢のしびれ、痛み、脱力、歩きにくさなどの症状で見つかることがあり、脳外科での治療が必要です。
また、上記の脳卒中の項で触れましたが,脳動静脈奇形やもやもや病が、脳出血などの脳卒中の形態ではなく、脳腫瘍のように、けいれん発作を起こしたり、頭痛や耳鳴り、また視力の低下や目の充血などの症状をきたすことがあります。

髄膜腫のMRI画像、神経膠芽腫のMRI画像

-脳卒中の予防的治療-

未破裂脳動脈瘤:

 予防治療の最も代表的な疾患です。上記の外傷や脳卒中など、生命の危機を突然に迎えてしまうのではなく、多くは、脳ドックなどでの脳MRI検査で偶然に見つかる病変です。治療法は、開頭(頭蓋骨を開ける)手術か血管内治療の何れかですが、見つかった脳動脈瘤が、今後、破裂を起こして、くも膜下出血をきたす確率がどれ程度なのかが、予防としての治療が意義を持つための大きな問題です。これに関しては、様々な論文報告や研究の結果が一般論としてありますが、動脈瘤も、患者さん自体も、個々ですべて異なるわけですので、当方のこれまでの治療経験も併せて、最終的にはご本人やご家族との十分な話し合いの上で、治療方針、治療法が決定されます。


頸部頸動脈狭窄病変、脳内主幹動脈病変:

 動脈硬化によって高度に血管が細くなってしまった病変に対する治療です。抗血小板剤(血液をさらさらにすると言われる薬)等による薬物治療が基本ですが、この病変が原因で脳梗塞を起こしたり、脳全体の血流が極めて悪い場合は,薬物に加えて外科治療の対象となることあります。予防という意味合いは上記の動脈瘤とは異なり、高い確率で起こるであろう脳梗塞の再発を予防する、という意味ですので、患者さんによっては非常に重要な治療であると言えます。頚の頸動脈が細くなっている場合は、この動脈を切開して中の粥腫(動脈硬化のもと)を除去する手術や、カテーテルによる血管内治療も可能です。脳内の血管の場合には、これを広げる治療は、現時点では一般的とは言えず,頭皮の血管を脳内血管にバイパスしてつなぐことで脳の血流を増やす手術があります。また、上記したもやもや病は、先天的な脳血管の閉塞であり、脳梗塞を起こす前の予防としてのバイパス手術を行う場合があります。

頸部内頸動脈狭窄の血管撮影像、血管内治療(ステント留置)後、血栓内膜剥離手術にて

-機能的疾患-

 画像では一見異常を認めない、てんかん、パーキンソン病、ジストニア、中枢性疼痛、顔面痛(三叉神経痛)、顔面痙攣、四肢痙縮、など、機能的脳外科疾患と呼ばれる分野(病態)があります。基本的に薬物治療が第一で、神経内科、また痛みに対しては麻酔科(ペインクリニック)が得意な領域でもありますが、外科治療が奏効する病態も少なくありません。パーキンソン病に対する脳深部刺激の手術などは、大学など大規模特定機能の施設での治療になりますが、当院でも疼痛、痙縮に対する手術を行っており、その呼び名の如く、機能、症状の改善による患者さんのADL向上が期待できます。

三叉神経痛のMRI(heavy T2)
画像
三叉神経痛の手術の
術中写真
難治性疼痛に対する
脊髄刺激療法

-高齢者に特有の疾患-

 アルツハイマー病のような認知症の症状を呈したり、1〜数ヶ月の単位で歩きにくくなってきたという高齢の患者さんの中に,脳外科手術にて回復が可能な例が含まれています。正常圧水頭症や、慢性硬膜下血腫などの疾患であり、80才を超えるような高齢の方でも、手術によって明らかに歩行の状態がよくなったり、見違えるように会話がしっかりすることが期待できる場合があります。

両側の慢性硬膜下血腫(75才)のCT画像 正常圧水頭症(71才)のMRI画像

-その他の脳外科対象疾患-

 変形性脊椎症や、椎間板ヘルニア、後縱靭帯骨化症、すべり症などの脊椎の変性疾患は脳外科でも対応可能です。また脊髄空洞症や脊髄動静脈奇形などの脊髄疾患は脳外科が主に治療します。また、先天性水頭症、キアリ奇形などの小児疾患は脳外科の対象疾患です。

 各疾患に関する詳細は、日本脳神経外科学会、または神戸大学大学院医学研究科脳神経外科のホームページをご参照下さい。


(社)日本脳神経外科学会の脳神経外科疾患情報ページ
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/
神戸大学大学院医学研究科脳神経外科のページ
http://www.med.kobe-u.ac.jp/neuro/TOP2.html

スタッフ紹介

相原 英夫 (あいはら・ひでお) 脳神経外科部長 平成4年 神戸大学卒
前職:神戸大学附属病院脳神経外科講師
資格、専門医など: 医学博士(H13.神戸大学)、 日本脳神経外科学会専門医(H11)、 日本脳卒中学会専門医(H16)
専門:脳血管障害、 脳腫瘍、 三叉神経痛や顔面痙攣などの機能的脳外科疾患
森下 暁二 (もりした・あきつぐ) 脳神経外科部長 平成7年 神戸大学卒
前職:加古川西市民病院脳神経外科医長
資格、専門医など: 医学博士(H19.神戸大学)、日本脳神経外科学会専門医(H13)、 日本脳卒中学会専門医、 日本神経内視鏡学会技術認定医、日本定位機能神経外科学会機能的定位脳手術技術認定医 専門:脳外科一般、 神経内視鏡治療、 痙縮、疼痛などの機能的脳外科疾患
長嶋 宏明 (ながしま・ひろあき) 脳神経外科医長 平成19年 富山大学卒
前職:神戸赤十字病院・兵庫県災害医療センター脳神経外科医員
資格、専門医など: 医学博士(H28.神戸大学)、日本脳神経外科学会専門医(H25)、 日本脳卒中学会専門医
専門:脳外科一般、 悪性脳腫瘍

脳神経外科 診察予定



脳神経外科 1診 初診担当医 相原 森下 初診担当医 相原
2診 担当医 担当医 長嶋


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