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兵庫県立加古川医療センター
(旧兵庫県立加古川病院)

〒675-8555
兵庫県加古川市神野町神野203
電話 079-497-7000(代表)
FAX 079-438-8800


特色

 当科は旧県立加古川病院時代から、東播磨圏域における整形外科の中核診療科として整形外科の高度専門医療を提供してきました。特に脊椎外科、関節外科を中心とした手術症例が多いことが特徴で、小児の先天性疾患と悪性骨軟部腫瘍を除く、あらゆる運動器疾患の手術治療を行っています。
 当センターの最大の特徴は、県内最大規模の救命救急センターを併設することです。当センターの救急は原則として3次救急を対象としていますが、他院で対応できない2次救外傷の転送も多く、東播磨だけでなく西・北播磨からも骨盤骨折や多発外傷、脊椎脊髄損傷などの重症外傷症例が多数搬送されるようになりました。
 それに伴い、重度の整形外科外傷の手術が増加しており、整形外科では県内有数の手術症例数になりました。


主な対象疾患

 主として脊椎疾患(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、頸髄症など)、関節疾患(人工関節、関節鏡手術の対象となるもの)、骨折・外傷(大腿骨近位部骨折など一般的な骨折から骨盤骨折、多発骨折、脊椎・脊髄損傷など重症外傷含む)、スポーツ傷害(半月板損傷、靱帯損傷など)等の手術適応症例に対象を絞って診療しています。

診療実績

 平成27年度の整形外科総手術件数は1,112件で、新病院移転以来、年間1,000件前後で推移しています。当科は旧病院時代より脊椎外科と関節外科が多いことが特徴ですが、移転後は救命救急センターに搬送される多発外傷、骨盤骨折、脊椎損傷など、重症外傷の手術が増加しています。

年間総手術件数:1,112件(H27年度)

脊椎手術 297 骨折手術 429
椎間板ヘルニア 50 四肢骨折(一般) 132
脊柱管狭窄症 99 大腿骨近位部骨折 47
頸髄症 47 骨盤骨折 11
脊椎損傷 40 四肢骨折(救急) 236
人工関節手術 113 関節鏡手術 32
THA 27 手外科 60
TKA 86 良性骨軟部腫瘍 22


手術治療の特徴

脊椎外科:当科が専門とする脊椎外科は年間300件前後の症例数を維持しており、県西域の脊椎・脊髄外科センターの役割を担っています。顕微鏡や内視鏡を使った最小侵襲手術(MIS)が70件と多く、その内訳は腰椎の内視鏡手術(MED)44件、腰椎顕微鏡手術(Metrx MD法、Casper法、MILD法など)8件、頸椎の選択的椎弓形成術(白石法)18件などでした。MISの適応にならない症例でも、できるだけ侵襲を小さくした椎弓形成術を行っています(腰椎棘突起縦割式55件、頚椎棘突起縦割式28件)。また脊柱管狭窄症や脊椎損傷等で脊椎固定術を要する症例も増加しており、H27年度の脊椎固定術は108件(頸胸椎29件、胸腰椎79件)でした。

 *MISt:最近は脊椎固定術でも最小侵襲脊椎安定術(MISt)が普及してきており、当科でも大きくなりがちな脊椎固定術の侵襲を少しでも小さくするためにMIStを導入しています。H27年度は脊椎固定術108件のうち28件がMIStでした。

 *脊椎ナビゲーション手術:当科では術中に3D-CTが撮影できるC arm装置と脊椎手術ナビゲーションシステムを導入しています。これは頸椎の椎弓根スクリューなどリスクの高い手術手技を安全、確実に行うための手術機器です。頸椎損傷や胸腰椎MIStなどの手術で使用しています。

 *Baloon Kyphoplasty(BKP):BKPは骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折に対して経皮的にバルーンを挿入し、骨折を整復した上で骨セメントを充填する手術手技です。当科でもBKPが保険収載されたH23年より開始しました。BKPは十分な保存治療にもかかわらず、疼痛緩和が得られない圧迫骨折に適応があります。BKPを行うには認定のためのトレーニングが必要ですが、当センターは、そのトレーニングを行う認定施設です。

骨折・外傷:一般の整形外科で最も多い高齢者の大腿骨近位部骨折は比較的少なく,骨盤骨折や高エネルギー外傷に伴う多発骨折などの重傷外傷が多いことが特徴です.高エネルギー外傷には救急科、脳外科、形成外科等と連携して、集学的な外傷治療を行っています.一般的な骨折等でも,手術や保存的治療を含めての対応をさせていただきます。

関節外科:上下肢の関節疾患に対する関節鏡下手術(前十字靱帯再建術や半月板手術等)や、変形性関節症に対する人工関節手術(THA,TKA)を多数行っています。 人工関節手術でも筋間侵入による最小侵襲手術(MIS)を導入しており、周術期には自己血輸血や、術後疼痛コントロール(関節内カクテル注射や神経ブロック等)、早期離床・リハビリテーションを進めることで術後の良好な機能回復を図ります。

リウマチ外科:H28年度より、甲南加古川病院のリウマチ・膠原病センターの移管に伴い、リウマチ外科(特に手外科、関節外科)の機能が加わりました。リウマチ関連の手術については火、金の外来(担当:中川部長、上藤医員)でご相談ください。

スポーツ整形外科診療:当科ではJリーグヴィッセル神戸のチームドクターとして、トップアスリートのメディカルチェックやスポーツ傷害の診療を行っています。また、当院のリハビリテーション科では、一般アスリートを対象にスポーツ整形外科診療も行っています(担当:柳田部長)。ここでは、icing等の基本的な消炎処置やストレッチ、筋力強化等のアスレティックリハビリテーションを中心に行い、早期のスポーツ復帰を目指しています。

骨粗鬆症地域連携ネットワーク 超高齢化社会の到来に伴い、骨粗鬆症患者は激増しており、当科でも骨粗鬆症による椎体骨折に対するBKPや脊椎固定術、大腿骨近位部骨折の手術が増加しています。しかし、骨粗鬆症の治療は手術で完結するわけではなく、あくまでも系統的な治療の継続が重要です。
当科では従来の大腿骨近位部骨折だけでなく、脊椎椎体骨折の地域連携パスを作成し、地域ぐるみで骨粗鬆症治療の継続を目指した東播磨骨粗鬆症地域連携ネットワークを立ち上げ、H28年度より運用を開始しています。
また、月曜日の午後診では骨粗鬆症外来(担当:岸本医長)を行っています。ここでは、骨粗鬆症の診断と薬剤の導入を行い、薬剤の継続をかかりつけ医にお願いしています。



診療予定表


初診1 原田 中川 高山 青木 中川
初診2 岸本 市村 西原
再診1 青木 上藤(午前) 原田 高山 担当医(午前)
再診2 西原 岸本 市村
再診3 向原 宮崎 加藤
再診4 生田
骨粗鬆症 岸本(午後) 市村
リハビリ 柳田 柳田 西原 上藤 柳田
スポーツ外来 柳田 柳田

※ 火・金は定期手術日のため、紹介初診患者と予約再診患者のみ診察します。
※ 月・水・木の初診は、予約紹介状の患者を優先となります。
   時間によっては、紹介状のない方は診療できない場合があります。
※ 骨粗鬆症外来は月・水曜日の午後のみです。
※ スポーツ整形は主に学生アスリートの紹介患者あるいは整形外科からの依頼患者(スポーツ傷害に限る)の診察で15時~17時の予約診です。また、午後リハビリ外来で予約可。
※ 中川、上藤はリウマチ科と兼務です。



スタッフ紹介

原田 俊彦 (はらだ・としひこ) 副院長 (医療連携・医療情報担当) 整形外科・リハビリテーション科 部長 昭和 56年卒
日本整形外科学会専門医、 脊椎脊髄病外科学会認定指導医、 日本体育協会公認スポーツドクター、 日本リウマチ学会専門医、 日本リウマチ財団登録医、 専門は脊椎外科、 スポーツ整形外科 (ヴィッセル神戸チーフドクター)
中川 夏子 (なかがわ・なつこ) リウマチ科・ 整形外科部長 昭和 60年卒
日本整形外科学会専門医、 日本整形外科学会認定リウマチ医 ・スポーツ医 ・運動器リハビリテーション医、 日本手外科学会専門医 日本リウマチ学会指導医、 リウマチ財団登録医 専門はリウマチの手外科、 リウマチ関節外科
高山 博行 (たかやま・ひろゆき) 整形外科部長 平成 5年卒
日本整形外科学会専門医、 脊椎脊髄病外科学会認定指導医、 日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・ 技術認定医、 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
専門は脊椎外科
青木 謙二 (あおき・けんじ) 整形外科部長 平成 5年卒
日本整形外科学会専門医、 脊椎脊髄病外科学会認定指導医、 専門は脊椎外科、 関節外科(人工関節)
岸本 健太 (きしもと・けんた) 整形外科医長 平成 9年卒
日本整形外科学会専門医 専門は骨軟部腫瘍、 骨折・外傷、 関節外科、 骨粗鬆症
西原 寛玄 (にしはら・ひろたか) 整形外科医長 平成 11年卒
日本整形外科学会専門医、 日本整形外科学会認定スポーツ医・ 運動器リハビリテーション医 AOTRAUMA Japan 評議員 専門は骨折・外傷、 関節外科(人工関節)
市村 克仁 (いちむら・かつひと) 整形外科医長 平成 12年卒
日本整形外科学会専門医、 専門は骨折・外傷
上藤 淳郎 (うえふじ・あつお) リウマチ科・ 整形外科医長 平成 18年卒
日本整形外科学会専門医 専門は骨折・外傷、 リウマチ関節外科
向原 伸太郎 (むこうはら・しんたろう) 整形外科医員 平成 23年卒
一般整形担当
宮﨑 邦彦 (みやざき・くにひこ) 整形外科専攻医 平成 24年卒
一般整形担当
生田 健明 (いくた・けんめい) 整形外科専攻医 平成 24年卒
一般整形担当
加藤 達雄 (かとう・たつお) 整形外科専攻医 平成 25年卒
一般整形担当
柳田 博美 (やなぎだ・ひろみ) リハビリテーション科部長 昭和 61年卒
日本整形外科学会専門医、 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医、 専門はリハビリテーション、 スポーツ整形外科 (ヴィッセル神戸チームドクター)


整形外科を受診される患者様へのお願い

かかりつけ医を持ちましょう
かかりつけ医とは、身近なホームドクターのことで、ふだんから患者様の健康状態を把握し、日常診療のほか健康管理上のアドバイスなどもしてくれる(これをプライマリーケアと言います)医療機関の先生です。
当センターは地域医療支援病院の認定を受けていますが、特に当科は以前より地域の医療機関と密な連携を取っていますので、いざという時はかかりつけ医から当院を紹介していただけるシステムを構築しています。 
当科ではその専門性を活かし、地域の医療機関と役割を分担し、高度で専門的な急性期医療に専念するため、プライマリーケアを扱う“かかりつけ医”とはなり得ません。
ぜひお近くの診療所や一般病院の中から、ご自分に合った“かかりつけ”の先生を持って頂き、日常の診療は“かかりつけ医”で受けて下さい。

外来について:当科は圏域の中核診療科として、地域医療連携(病診連携、病々連携)を重視していますので、以下のことにご留意ください。

初診:初診外来は原則として紹介患者様のみを対象とさせて頂きます初診外来の優先順位は①地域連携室を通しての予約紹介患者様、②予約はないが紹介状をお持ちの患者様となります。
したがって当院での初診を希望される患者様は、かかりつけ医に依頼して当センターの地域連携室にFAXかWeb予約で、初診予約を取って頂き、紹介状を持参して受診してください。予約が取れない場合でも必ずかかりつけ医の紹介状はご持参ください。
特に火・金は定期手術日のため、初診は紹介患者様のみとさせていただきます
紹介状のない方はお近くの診療所、病院を受診して下さい。月・水・木に関しては紹介状がなくても診察はいたしますが、紹介患者様が優先されますので、いくら早く受付されても、待ち時間は非常に長くなります。
また、当日の予約患者数が多いため診察できない場合があることをご了承ください。

再診:紹介状のない方はお近くの診療所、病院を受診して下さい。月・水・木に関しては紹
介状がなくても診察はいたしますが、紹介患者様が優先されますので、いくら早く
受付されても、待ち時間は非常に長くなります。また、当日の予約患者数が多いた
め診察できない場合があることをご了承ください。再診も完全予約制です。再診は当科での術後患者様が対象です。また通院は術後急性期の経過観察のみとさせて頂きますので、急性期を過ぎて投薬やリハビリなどの通院治療を希望される患者様は地域の医療機関に逆紹介させていただきます。逆紹介に関しては当科と連携の取れる医療機関に紹介させて頂きますのでご安心ください。

入院について:当センターでは急性期の、より重症な患者様の治療に専念するため、整形外科の入院治療は手術を要する患者様を優先させて頂きます
したがって安静、リハビリなどの保存治療の対象となる患者様の入院は原則としてお受けしておりません。
当センターは急性期病院です。疾患・手術の内容によって決められた日数を超えての入院はできません。手術後の急性期を過ぎた患者様は、早期の通院への切り替え、あるいは地域連携パス等を利用しての転院をお願いしています。なお転院につきましては当センターの地域連携室にご相談ください。
限られた医療資源を有効に活用し、できるだけ多くの患者様に専門的な急性期医療を受けていただけるよう入院期間の短縮を心がけておりますのでご了承ください。
皆様のご理解と、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


地域医療機関の先生方へ

かかりつけ医をお願いします。
当科では以前より、初診は原則として紹介患者様のみを対象とし、再診も術後急性期以外の通院患者様は地域の医療機関に逆紹介させていただく方針を取っています。また当院では高度専門医療(整形外科では手術)に集中できるよう、" かかりつけ医を持ちましょう " キャンペーンを推進しています。開業医の先生方にはぜひとも " かかりつけ医" となって下さいますようお願い申し上げます。

専門外来にご紹介下さい。
当科では前述のように、専門外来として骨粗鬆症外来(月曜午後、担当:岸本医長)とスポーツ整形外来(月、水午後、担当:柳田部長)、リウマチ外科外来(火、金、担当中川部長、上藤医員)を開設しています。
骨粗鬆症に関するご相談は、骨粗鬆症外来まで、スポーツ傷害でお困りの症例があれば、スポーツ整形外来へ、リウマチの手術についてはリウマチ外科外来まで、お気軽にご紹介ください。

ご紹介の予約について
初診患者様のご紹介は、地域医療連携部へFAXあるいはWeb予約をお願いします。予約なしの紹介状のみでも診察いたしますが、予約患者様が優先となります。
緊急の場合や整形外科救急の転送に関しては、時間内は地域医療連携部、時間外は夜間・救急受付へお電話の上、整形外科の当番医とご相談ください。
紹介患者様の入院対応においては、積極的に受け入れるよう努めてはおりますが、ベッド数が限られているため、入院適応は原則として手術を前提とする患者様に限定させて頂いています。安静、リハビリ等の保存治療目的での入院対応は困難な場合もあることをご了解下さい。
また当科では急性期医療に専念するため、地域医療連携部を通して術後早期の患者様の転院をお願いしていますので、ご理解とご協力をお願いします。

当院は地域医療支援病院です。
当院は平成23年3月に地域医療支援病院として承認を受けました。当科としても、皆様のご支援を得て、より一層地域医療連携を推進する所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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