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兵庫県立加古川医療センター
(旧兵庫県立加古川病院)

〒675-8555
兵庫県加古川市神野町神野203
電話 079-497-7000(代表)
FAX 079-438-8800



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外来化学療法(点滴)を受けられる患者様へ

主治医より説明がありましたように点滴治療が始まります。
点滴治療を始めるにあたり、患者様がより効果的な治療を安心してうけられますようこれから説明します。

化学療法について

化学療法とは、からだにできたがん細胞を薬(抗がん剤)によって攻撃する療法です。
がんは手術で切り取っても目に見えない小さながん細胞が残っていたり、すでに他の部位に転移している場合があるので、手術や放射線と組み合わせて化学療法は行われます。

また、がんを小さくする目的で手術の前に行うこともあります。
第一選択の治療法として抗がん剤を使用することもあり、それぞれの病気や患者様の状態によって、効果的な種類、分量、組み合わせ、方法を選んで行われます。


化学療法は入院でする場合もありますが、最近は外来ですることが多くなってきています。
どのくらいの間隔で、どのくらいの期間治療を続けるかは、がんの種類や治療の目的、薬の種類、副作用の現れ方によって異なります。

治療を継続していくために、次の注意事項をお読みいただき、少しでも疑問があれば、自己判断せずに医師、看護師、薬剤師に相談してください。

点滴治療をうける時の注意事項

  • 主治医から処方された薬以外の薬をのんでいませんか。他の科や病院からもらった薬や、薬局で買っている薬があれば教えてください。
  • 妊娠中、授乳中又は将来妊娠を希望する場合は、治療を始める前に医師に知らせましょう。
  • この治療を行っている間は、医師の許可なしに予防接種を受けてはいけません。
  • 点滴中は、腕を動かす時は十分注意してください。薬が血管の外に漏れると炎症がおこります。点滴中あるいは点滴終了後に、針をさしているところやその周囲が痛くなったり、熱感を持ったり、腫れてくるなど異常を感じたら、すぐに医師、看護師に知らせてください。
  • また、点滴後数日経ってから針をさした周囲に痛みや発赤、腫れなどに気付かれた場合もすぐにお知らせください。

副作用について

治療に使われる薬は、病気の原因の細胞だけでなく正常な細胞にも影響をあたえるため、副作用としていくつかの症状が現れます。

副作用は人によっても違い、病状や薬の種類や量などでも異なります。
特に血液中の白血球や血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、脱毛、全身倦怠感などがもっともよくみられる副作用です。
また、副作用が少ないと薬が効いていないと思われる方もおられますが薬の効果と副作用の強さには関係はありません。

副作用は早めに見つけ対応することによって軽減することができます。
治療中に気になる症状があれば、主治医、看護師、薬剤師に申し出てください。

あらかじめ予想される副作用を知って対策をたてておけば予防できますし、実際に副作用が現れたときも早く適切に対処できるので、症状が重くなるのを防ぐことができます。
また、精神的にも落ち着いて対応することができます。
自覚症状のない副作用については、早期に発見するために、病院で尿や血液などの定期検査を行います。


化学療法によるおもな副作用と発現時期
この図は、副作用が現れるおよその時間を示しています。
 副作用の強さや時期には個人差があります。
 また使用する薬によっても副作用の現れ方は異なります。

副作用の症状と対策について

吐き気・嘔吐

吐き気・嘔吐は、薬により消化管の粘膜や脳の嘔吐中枢が影響をうけたため現れる症状です。
発現時期により、3種類に分類できます。

  1. 急性悪心・嘔吐 ・・・ 抗がん剤投与1~2時間後に起こり、24時間以内に消失します。
  2. 遅発性悪心・嘔吐 ・・・ 抗がん剤投与の24時間後以降に起こり、数日間持続します。
  3. 予測性悪心・嘔吐 ・・・ 精神的な要因(過去に抗がん剤で不快な経験をした場合や不安や緊張等)により起こります。

症状の現れ方は人により異なり、使用する抗がん剤によっても異なります。

あらかじめ吐き気や嘔吐を抑える薬を点滴したり、内服しますが、気分が悪いときはお知らせください。
いろいろな種類の飲み薬や注射薬、坐薬などがあり、組み合わせて使うこともできます。
がまんせずに主治医、看護師、薬剤師に相談しましょう。

<吐き気・嘔吐に使用される主なお薬>

  • セロトニン受容体拮抗剤 (グラニセトロン、パロノセトロン等)
  • ニューロキニン1受容体拮抗剤 (アプレピタント等)
  • 副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤) (デキサメタゾン等):嘔吐中枢を刺激する物質の生成を抑えます。
  • 消化管運動調整剤 (メトクロプラミド ドンペリドン等)
  • 抗不安剤 (ロラゼパム等)

 部屋には、においの強いものは置かないようにしましょう。
 
食べ物のにおいが気になる時は、室温にさましたり、冷やしてください。
 
体をしめつける衣服は避け、リラックスできるようにしましょう。

骨髄機能抑制(白血球・血小板減少、貧血)

白血球、血小板、赤血球など血液成分は、骨髄でつくられます。骨髄は細胞分裂が盛んなため薬により影響をうけやすくなり、これらの血液成分が減少します。
点滴後、1~2週間くらいが起こりやすい時期です。
白血球が減少すると、病原菌(細菌)に対する体の抵抗力が弱くなり、感染しやすくなります。発熱、せき、のどの痛み、下痢、排尿時の痛みや排尿後も尿が残る感じなどの症状が現れたら、医師、看護師に知らせてください。

血小板は血液の凝固(止血)に大切な働きをしています。血小板が減少すると出血(鼻血、歯ぐき・皮下など)しやすくなります。 
また、すこし遅れて全身に酸素を運搬する赤血球が不足し、貧血状態になることがあります。貧血状態になると、体に力が入らない感じ、めまい、寒気、息苦しくなるといった症状がみられます。

定期的な血液検査によりチェックし、症状によっては白血球を増やす薬(G-CSF製剤)や、貧血のための薬や、輸血などをします。

<感染を予防するために>

  • 手洗い・うがいをよくしましょう。
  • 食後は歯磨きをしましょう。
  • 体を清潔に保ち、排便後もウォシュレットを使用するなど清潔に心がけましょう。
  • 外出時はマスクをし、人混みはなるべくさけましょう。
  • 生魚などは控えましょう。

 毛先の柔らかい歯ブラシを使用し、口の中を傷つけないようにしましょう。
 
気が付かないうちに、打ち身ができていたり皮下に内出血ができていないか注意してください。

脱毛

毛根部は細胞分裂が盛んなため薬の影響をうけやすく、脱毛はよくみられる副作用です。
治療開始後、2~3週間後に現れ、髪が根元で切れるようになり、頭皮も柔らかくなるのが症状の出始めです。
治療が終われば、個人差はありますが元どおりになります。

 シャンプーや整髪剤は刺激の少ないものを使い、洗髪はやさしくしましょう。
 
毛を染めたり、パーマはかけないようにしましょう。
 
柔らかいヘアブラシを使用し、ヘアドライアーの温度は低めにしましょう。


下痢

消化管の副交感神経が刺激され、腸の動きが亢進して点滴当日に起こる早発性下痢と腸管の粘膜が影響を受け、点滴後数日~2週間後に下痢の症状が現れる遅発性下痢があります。
下痢がひどくなると脱水症状をおこし、腸管粘膜障害による感染症にも注意が必要になります。

水分を十分に補給しましょう。食事は、消化のよい温かいものを少量ずつ回数を増やして食べましょう。
症状に応じて、整腸剤や下痢止めの薬が使用されます。



便秘

腸の動きが悪くなり便秘が起こることがあります。
点滴後、1週間ぐらい続くことがあります。

繊維の多い食べ物、十分な水分の摂取を心がけましょう。
それでも、排便がない場合は、医師に相談した上で下剤を使用します。


口内炎

口腔粘膜も細胞分裂が盛んなため薬の影響を受けやすく、このために起こる一次的口内炎と抗がん剤の投与によって免疫力が低下した結果、口腔内感染により起こる二次的口内炎があります。

 いったん口内炎ができると、治療に時間がかかることが多いため予防が大切です。
予防のポイントは口腔内を清潔に保つことです。
うがい薬(イソジンガーグル等)で1日数回うがいをして口の中を消毒しましょう。


その他

その他にも、次のような副作用が現れることがあります。
また、説明した以外の副作用が現れることもあります。
気になる症状やいつもと違うと感じることがありましたら、医師、看護師、薬剤師にお知らせください。

  • 過敏症状(呼吸が苦しい、血圧困難、発疹等)
  • 皮膚の色素沈着、爪の異常等
  • 皮膚や爪を構成する細胞が障害をうけることにより、色素沈着や爪の変形が起こることがあります。多くの場合は抗がん剤の投与が終了すると回復します。
  • 肝機能、腎機能の障害
  • 肺障害(発熱の持続、空咳、体動時の息切れなど)
  • しびれ



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